動画「いつもの帰り道で 安永健太さんの死が問いかけるもの」を無料公開中です。
安永健太さん事件を知る多くの障害のある人やその家族、支援者は、
我が事のように健太さんを悼み、このような事件の再発を
防がなければならないとの思いを持っています。
障害福祉に携わる者のなかでも、周知されているとは言えない状況にあります。
安永健太さん事件が残したものを風化させずに社会に広げ、
障害への社会の理解を広げていきたい。
こんな思いで制作した動画です。
※クレジット情報等 詳細はこちら
※監督:今井友樹氏
1/11付の山梨日日新聞、信濃毎日新聞、愛媛新聞、長崎新聞
に掲載されました。
以下が記事の内容です。
※配信元の共同通信から承諾を得て掲載しています。
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問い続ける自閉症青年の死
支援団体が映像製作
知的障害と自閉スペクトラム症がある男性=当時(25)=が2007年に佐賀市で警察官に路上で取り押さえられ、死亡した事件を巡り、障害者や弁護士らでつくる団体が再発防止と障害への理解を目的にドキュメンタリー映像を作った。動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開しているほか、上映会の開催を呼びかけている。
映像は「いつもの帰り道で 安永健太(やすなが・けんた)さんの死が問いかけるもの」(今井友樹(いまい・ともき)監督)というタイトルで30分。
安永さんは07年9月、通っていた作業所から自転車で帰宅途中、警察官に呼び止められ、驚いて抵抗。手錠をかけられ、5人の警察官に路上で押さえ付けられた。意識を失い、搬送先の病院で死亡。死因は「急性心臓死」とされた。
警察官は誰も安永さんの障害に気付かず、刑事、民事とも裁判では警察の責任は否定された。
映像は事件や裁判の経緯を振り返り、安永さんの父親や弟らが「障害への無知が事件を招いた」と訴える内容。
製作した「安永健太さん事件に学び共生社会を実現する会」の世話人、藤岡毅(ふじおか・つよし)弁護士は「警察官職務執行法は、精神錯乱の状態にある人の『保護』を定めているが、安永さんは精神錯乱ではなかった」と指摘。その上で「国連の委員会は『精神錯乱』という言葉は侮蔑的だとして、法律からなくすよう求めている。この事件を風化させず、法改正につなげたい」としている。
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共同通信社配信記事の各地方紙掲載紙面 |
そして、もっとこの事件について知っていただきたいため、
学習会やイベント等でも無償で使用いただけます。
もしご希望の場合は、よろしければご一報ください。
引き続き、健太さん事件が残したものを風化させず、
障害への社会の理解(特に警察、司法関係者)を広げていくため活動していきます。
活動資金はすべて募金によってまかなわれています。
協力いただけると幸いです。
● 募金にご協力ください
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●この事件をより詳しく知りたい方は、ぜひ以下の本をお読みください。